‟地球上で一番ハッピーな場所” とも言われる、夢と魔法にあふれた楽園がディズニーランドなら、世界一陰気な場所は、カリスマアーティストのバンクシーが作り上げた「ディズマランド」かもしれない。

いきなり田舎町に出現した不気味なディズマランドだが、超有名アーティストであるバンクシーの知名度も手伝い、期間限定ながら15万人もの人を集客!! 小さな港町に、大きな経済効果をもたらしたというのだ!

・バンクシーが作り上げた陰気なテーマパーク「ディズマランド」


2015年8月22日、イギリス北西に位置する港町ウェストン・スーパー・メアに、バンクシーのプロデュースによる「ディズマランド」が突如として出現した。世界各地のストリートでゲリラ的に社会風刺アートを描く彼だけに、ディズマランドも5週間の期間限定オープンである。

「Dismaland:ディズマランド」のDismalとは、英語で ‟陰気な” とか ‟憂うつな” という意味で、見るからにテーマパークには、どんよりと暗くサビれた雰囲気が漂っている。

・たった5週間で15万人以上を集客!

ディズニーランドを彷彿とさせるディズマランドは、ロゴもディズニーランドをパクったようなデザインで、シンデレラ城を思わせる朽ちた建造物など、社会風刺的な作品が数多く展示されている。

ウェストン・スーパー・メアの住人は7万5000人なのだが、たった5週間でテーマパークは15万人以上も集客し、実に、地元民の2倍もの人々が小さな港町を訪れたことになる。

・その経済効果は36億円にも!!

同テーマパークの入場料は3ポンド(約540円)に設定されていたのだが、500円程でバンクシーの作品を一度に多数見れるとあっては、観光客が詰めかけるのも納得である。オークションで、バンクシーの作品が億単位の額で落札されていることを考えると、かなり見どころの多い展示だからだ。

そして、ディズマランドが地域にもたらした経済効果は2000万ポンド(約36億円)にも上ると言われ、その貢献度は多大だったようだ。地元当局は、閉園後の土地をアートやパフォーマンスを開催する場として使いたいとし、次にディズマランドは、フランス北部の町カレーに場所を移すことになっている。

ディズニーランドが子供向けなら、ダークで奥が深いディズマランドは、明らかに大人向けなテーマパークと言えそうだ。人々を芸術で触発して、田舎町に大きな経済効果をもたらすとなれば、次々と世界各地を回ってほしいものである。


▼ディズニーランドのパクりのようなロゴ

▼ディズマランドのマップ

▼シンデレラ城を彷彿とさせる朽ちた建造物に、歪んだ形のアリエル像

▼従業員もちょっと暗い感じ!?

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